「『魔王』 表1/表4 案A-2」
『オーデュポンの祈り』からずっと私が伊坂幸太郎作品に抱いている “この世ならざる世界” の印象を、これまでの伊坂作品の装丁意匠とは少し異なる視点から表現してみたいと思い、さまざまなアプローチを試みています。
まさに『魔王』の世界が私にもたらした印象そのものを描いたのが、この案A-1と、案A-2です。
あくまでも『魔王』のみに感じたイメージですが、デジタルコラージュに使用した写真は『モダンタイムス』にも共通で使用しています。
ところで、そもそも「魔王」とは誰を指しているのでしょう。
作者の意図する「魔王」と読者が感じ取る「魔王」が同一とは限りませんよね。
読者にとって、どの登場人物が「魔王」なのか……それを考えながら、私の「魔王」を描きました。
表1の上部は「魔王」の王冠を意図しています。
※人物像は夫をモデルにデフォルメして描きました(描画も応募も本人の承諾を得ています)。
※デジタルコラージュに使用した写真もすべて自分で撮影したものです。
※3枚目は文字なしの表1です。
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