「【伊坂文庫】応募作品四点と、私のおもい」
今回、伊坂幸太郎文庫新装版カバービジュアルの公募に参加して、作品を投稿するにあたり、絵だけを載せ「後はそちらで解釈してくれ!」というスタイルで行こうと思っていたのですが、はたしてそれでいいのか?と思い直し、それぞれ作品制作に当たっての想いなども、一部ではありますが、一緒に書かせていただきました。
絵で語って言葉では多くを語らない画家というのに、粋を感じて、憧れもありつつ。
「魔王」「モダンタイムス 上下」「PK」を読んで、何故手を描いたか。
大きな流れ、それぞれの思惑、情報、視線、監視、管理、AI…
何も考えず、流されていれば楽そうにみえる世の中で、何を手にし、何を見て、どう考え、どう動くか。
この世界と関わりたいなら、手にするだけじゃない、考えて感じるだけでもない、実際に動いて表現して、もがいていくしか無いんじゃないか。
私は傍観者ではいたくないし、読んだ方にも傍観者でいて欲しくない。手にした本から、みて、想像して、創造して欲しいです。
私は山奥の、お隣の家が100メートル以上離れた上に空き家、というほとんど人と会わない環境に望んで暮らしていますが、それでもこの世界、人間と関わりたい、何か出来るのではないかという思いで、発信し続けています。
どうなるかはわかりませんし、保証も出来ませんが、一緒にこの渦まく波に乗りませんか?
そんな思いも込めて。
小説の中の世界に似た(むしろもっと酷い有様な、もっと色々なことが気付かずに進んでいるだろう)この時代、この作品を多くの方に読んで欲しい。そのためにはどんなものを描けばよいか…。
試行錯誤した結果、書店に並んでいたら目を引くような四点になったと思います。
この作品達を引っさげて、お力添えできたら嬉しいです!
参加させていただき、いろいろな気付きがありました。
絵画制作、表現の面でも勉強になりました。
このような機会をありがとうございます。
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