「未確認戦隊ユーフォリナー:作品プロット草案」

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  • 公開日 2024年07月05日

さてイラスト面は一段落ついて増産を焦る必要も無くなったので、ボチボチ『作品像:世界観プロット:キャラクター設定』等に比重推移していきたいと思います。
まぁ、既に朧気ながらも案はあったんですが……。
ちなみに『決定』ではありませんのでガラリと変更もありえます……が、たぶん『この方向性』で舵切るとは思うw

まず〈未確認戦隊〉という肩書は活かしたかった。
で、単に「〈UFO:未確認飛行物体〉モチーフ戦隊だから」ではなく『劇中に於ける意味合い』として機能させたかった。
そこで「文字通り〝戦隊自体〟が〈未確認存在〉ってのも面白いな?」と。

現プロット案としては『人間主人公が宇宙オカルト事件に首を突っ込み、絶体絶命の危険に晒されると何処からともなく現れて解決に去っていく〈正体不明の戦隊:未確認戦隊〉』という感じ。
つまり従来の「いくぞ! みんな変身だ!」ではなく「疾風のように現れて疾風のように去っていく」という〈怪傑仮面〉……じゃなくて〈月光仮面〉な戦隊。
ただし、大きな要素として〝物語主観〟が〝人間主人公(第三者)〟に置かれていて〈ユーフォリナー〉側ではない。
だから〝誰〟かも〝出自〟も〝背景〟も、全部〈不明:未確認〉──と。

このパターンは稀有ながらも商業作品では既に在ります。
ひとつは川内広範大先生(『月光仮面』の原作者にして『おふくろさん』の作詞家よ?)による『ダイヤモンド・アイ』──詳しくない人に軽く説明すると『レインボーマン』の後番組で、本作品の後番組『コンドールマン』と合わせて『川内ヒーロー三部作』とか呼ばれています。
物語主観となる主人公は熱血青年記者〝雷甲太郎〟で、彼が怪事件(というか政治汚職とか)を追って首を突っ込みすぎると黒幕は〈(人間化けした)前世魔人〉でドス黒い毒牙により絶体絶命──神秘の契約指輪〈アラビアの王〉に「アイよー!」と縋ると宿るブルーダイヤモンドの神〈ダイヤモンド・アイ〉が颯爽と登場!
「外道照身霊波光線! 汝の正体見たり! 前世魔人●●!」
「ぶぅわぁれ~た~かぁ~!」
という正体暴きのルーティン演出が見所名物となりましたw
で、つまり〈ダイヤモンド・アイ〉は〝人間が変身したヒーロー〟ではなく〝非変身型異形ヒーロー〟という珍しいキャラクターになります。

このパターンの代名詞が『ダイヤモンド・アイ』で、ともすれば唯一無二とも捉えられていますが……実はもう一作品在る事は意外に失念されています。
特撮ヲタには知られた東京12チャンネル(現・テレビ東京)の低予算カルトヒーロー『UFO戦争 戦え!レッドタイガー』です(あれ? 奇しくもまた『UFO戦争/円盤戦争』コンセプトだね?www)。
コチラの〈レッドタイガー〉もまた〝見せ場にのみ登場する正体不明のヒーロー〟で、事件介入の主観はキーパーソンの〝天野ファミリー〟になります(もっとも『レッドタイガー』の場合は「彼は何者?」という謎の推測が根幹に敷かれていて、最終的には判明して終わりますが)。

このように在るには在るのですが作品数は全然少ない……という事は視点を逆転させれば手薄で『面白味の穴』とも言える(知っている層も時代経過で激減していますし)。
ましてや『戦隊』では在りませんから異色と機能します。

また、理由としては、もうひとつ。
コンセプトが『宇宙人オカルト』ですから『おどろおどろしい怪奇性/ハラハラする不安感助長』は醍醐味だと思うのですよ。
そうなると〈変身者〉が怪事件に介入してもピンチには「変身だ!」で予定調和の安心感は拭えない。
それよりも〈凡人〉にした方が危機感を強調演出できる気がするのですよね。

ま、そんな計算もあって、本作品『未確認戦隊ユーフォリナー』は『その方向性』で行こうかと考えています。

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