「シン快傑仮面」

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  • 公開日 2024年03月27日

いや『シン』はタイトル遊びで付けただけですがw
この度〈快傑仮面〉が大幅に全面改訂されました。

このモノクロヒーロー路線は野心的挑戦姿勢でもあり、また〈凰太郎ヒーローWORLD〉としても裾野を広げる有意義な創作でした。
ですが、やはり諸々不服を孕んだ猛省レベルというフラストレーションを噛んでいたのも事実です。

大きな理由は〝既存像模倣の域から脱却できず無個性〟という点──何せ〈モノクロヒーロー〉は初挑戦でしたから定石破りの匙加減も判らず、また〝世代層が抱く懐古愛への遠慮〟も働いて〝従来の創作姿勢である大胆なコンセプト着想〟を落とせなかったのですね。
結果〝無難なスタンダード像〟にするしかなかった(デザイン面でも)。
過去の〈凰太郎ヒーロー〉を見れば一目瞭然だと思いますが、私の場合は〝奇抜な着想との融合による化学反応〟で〈新たな独創像:新味な面白さ〉を構築するのが常套手法であり、また〈凰太郎ヒーローWORLD〉の醍醐味と据えてきました──例えば『妖怪戦隊』『異世界ファンタジー戦隊』『ガチ特撮系美少女戦隊』『戦闘員戦隊』『妖怪退治同心』『錬金術メタルヒーロー』etc。
そうした意味でも〝踏み込み〟が足りず(出来ず)猛省不満レベルだったのですよ。

そうしたフラストレーションから「次に〈モノクロヒーロー〉をやる際には〝世代層への遠慮〟とかはしないで、もっと自由に〝オリジナリティを第一とした大胆な冒険〟をしよう!」と〝次なるモノクロヒーロー像〟を構想していました。
で、悶々と構想して多少描いてみたら結構悪くない……というか『面白そうな世界観』が固まってきました。
そこでふと思い付いたのが「いっそ〈新規モノクロヒーロー〉にするのではなく〈快傑仮面〉そのものにフィードバックした方が〝面白い独創性〟と確立するのではないか?」という発想。
このままでは〈快傑仮面〉は『月●仮面の安直模倣』にしか過ぎず、一過的キャラクターネタで終わりです。
それは勿体ない(そこは〝生みの親〟として愛着もあるのですよ)。
しかしながら〝この着想〟が投影されれば『面白い独創性に在る作品像』として確立するのです。
要するに〝従来の創作スタンス〟を『戦隊』ではなく『モノクロヒーロー』に落とす──という事ですね。

それに伴い〝デザイン改訂〟が為されました。
根本的には同じですが、せっかくの転機ですから意匠をデコレ増し……まぁ「脱・月●仮面!」ですよね。
結構〝モノクロヒーローには無かった着想:特撮黄金期以降の着想〟が落とされています(胸部アーマーやそこにマント折り込んだ懲り様とかクリスタル意匠強調とか)。
今回は建設的破壊が目的だから、そこは仕方ない。
世代層から見たら「こんなん違う! 俺達の想い馳せたヒーロー像じゃない! ナンチャッテだ!」とか思われるかもですが、従来の〈凰太郎ヒーローWORLD〉のファンなら〝本家『スーパー戦隊』から『妖滅戦隊カルマージャ』『可憐戦隊オトメイザー』『逆転戦隊ゲコクジャー』等の新味像が派生したのと同じく『月●仮面』から派生した時代順応型新ヒーロー〟と好奇心に喜ばれると思います。

とはいえ〝根幹〟は継承しています。
あくまでも『モノクロヒーロー(の発展進化像)』という意向にて創られています(でなければ〝このキャラクター〟をやる意味がありません)。
理想は「月●仮面を色濃く想起させるものの月●仮面ではない」ですね……過去の〈凰太郎戦隊〉が〝本家〟との比較に〝そうであった〟ように。
私が〈快傑仮面〉でやりたいスタンスは『二次創作』でも『パロディ』でもなく『派生踏襲亜流』……つまり「仮に、この路線が現在まで継続していたら、こういう後継像も生まれていたかも」というような『ifの可能性』なのですよ。

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