「たしかにそこにあったもの。」
舞台たしかにそこにあったもの。ファンアート
【詳細】
夢を見た。
それはとてもしっかりと、はっきりと見えて、
触れられて、話すことが出来た。
話せば話すほど、
自分の中で考えていることが明確になって。
小さなひっかかりが、大きく大きくなって。
自分がどうして此処に居るのか、
自分がどうしてこんなことをしているのか、
みたいなことを考え始めて。
「ああ、そうか」
なんて思い始めて。
そんな時に絵が売れた。
自分が、「こうあったらいいな」を形にしたもの。
それからだった。
夢に同じ人が出てくるようになったのは。
同じ人が違う話をする。
当たり前に起こる当たり前で無い事。
「君はどうしたい?」
「君がやりたいようにやればいいよ」
「君は本当にそう思ってる?」
だから僕は、絵を描くことをやめた。
夢はもう見なかった。
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