「不法侵入!21「青い風!」」
だが、晃博が入れたお札はすぐに押し返すように出てきてしまった。
晃博「なんだよ!万札つかえねえのかよ!ちきしょう!(*´Д`)」
正幸「万札って!兄ちゃんめっちゃ金持ち!なんか自販機お金の制限あるとこ多いね!(・ω・)
晃博「カードも使えねえしよ!小銭はめんどくせえから持ち歩かねえしついてねえ!(*´Д`)」
正幸「小銭なら僕持ってるから兄ちゃんもなんか飲みなよ!(*´ω`*)」
晃博「なんだ、お前も稼ぎ出してから偉くなったな!成長したか?(笑)身長はあんま変わってねえのに!(*´Д`)」
正幸「そんなんじゃないし、背はあれから少しは伸びてるよ!これでも174あるし!兄ちゃんがでかいんだよ!軽く180超えてるでしょ!(-_-)」
晃博「男ならこんなもんだろ!( ̄▽ ̄)」
晃博はそうちゃかして、自販機でお得用のスポーツボトルを押して取り出すとすかさず正幸のひたいにあてた。
正幸「ふぁ〜、冷たい!Σ(゚Д゚)」
晃博「お前が先に飲め!待ちくたびれて腹も減ってるだろ!腹いっぱい食わしてやる!( ̄▽ ̄)」
正幸「う、うん…!(*´ω`)」
炎天下にくたばりそうな正幸は晃博のさり気ない優しさにふれながら冷えたスポーツドリンクを身体に流し込み生き返った開放感を覚える。
残りのドリンクを晃博が一気に飲み干すと正幸を自慢のバイクへ誘導した。
晃博「荷物邪魔だよな、ロッカーに預けるか?( ̄▽ ̄)」
正幸「いや、ここの駅小さいからロッカーなんてないよ!これくらい僕背負えるし!(*^_^*)」
晃博は「使えねえなあ〜!」とつぶやきながら、バックのファスナーを開けて中からもう一つのブルーのヘルメットを取り出し正幸の頭にかぶせた。
晃博「無理すんなよ!まじ死にそうな顔してるぞ( ̄д ̄)!まっ、振り落とされねえようにきいつけろよな!(笑)」
そしてバイクにまたがり「リュック貸せ!」と正幸が背負っていた小さなリュックを渡すようにうながし無造作にカバンに詰め込み再びそのずっしりとしたカバンを正幸が背負った!
晃博と同じように後ろの座席にまたがると勢いよくブルルルーンとエンジンがかかった!大型の新車のあまりの爆音につい驚いてしまい…!
正幸「ち、ちょっと待って、やっぱりなんか怖いってゆうか…気分わるいしあんまスピード出さないでね!Σ\(◎Д◎)/!」
正幸のぐだぐたとひきつった声に晃博はあきれたように、ハンドルの手元についていたスマホ型!?のナビを手慣れた指で操作しながら・・・!
晃博「はあ?大の男がいちいちびびってんじゃねえよ!情けねえ!(`д´)ちゃんと、ものはついてんだろ〜てめえ!行くぞ!」
と、正幸のヘルメットの前を後ろ手でストンと下し、そのまま問答無用で向きを変えて、勢いよくハンドルを切りアクセルをふかし俺についてこいと言わんばかりに、風をきった。
正幸「ちょ、ちょっとマジやめてって!Σ(゚Д゚)」
蒸し暑く道路から照り返す熱風の昼下がり!急発進するバイクに慌てて晃博の腹部にしがみついた正幸は風を切るスピードにただただ緊張してギュッと目をつぶり暑さですぐれない中、ジェットコースターのようなスリルを味わうことになった!
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