「不法侵入!22「兄の背中!」」
ブオーンと激しい爆音と共に急発進したバイクに心臓がバクバクになる正幸!
正幸「ちょっ、危なっ!スピード出し過ぎだし!Σ(゚Д゚)」
叫んでみたつもりだが、正幸の弱々しい声はほぼエンジン音と吹き抜ける風に吹き飛ばされて晃博はお構いなしに走り続ける!
晃博「いや〜、親父にお前の居場所だけ聞いてナビで走ってきたけど、結構ど田舎なんだな!同じ市の外れでえらい差だぜ!(*´Д`)」
だいぶ激しい風の音にもなれて数分走った頃晃博が皮肉っぽく話かけてきたが、正幸は振り落とされないように、にじみ出る汗の手でしがみつくのに必死でまともに返せない!しかもまだ、気分のだるさが抜けていない!
正幸「う〜ん…?((+_+))」
「つ〜か、マジ田んぼばっかでなんもね〜な!よく住む気になったな!?まあ、のんびり屋のお前にはちょうどいいのか!(笑)( ̄▽ ̄)」
マイペースにからかう晃博!
正幸「だよね…!(-_-)」
暑さでぐったりの正幸は言われた事にあいまいな言葉で返すのがせいいっぱい!
晃博「らちあかねえな!( ̄д ̄)ドライブがてら店探そうと思ったけど、日が暮れるぜ!一旦俺が来た大通り戻るわ!あの辺結構店あったしよ!」
けど、兄の頼りがいのある張り声と…!
晃博「なんか食いたい店とかあったら早めに言えよ!一瞬で通り過ぎちまうからよ!( ̄▽ ̄)」
(そう言われ、Uターンしてから、しばらくして有名な店の看板が正幸の目に止まって!)
正幸「(かすれた声で!)じゃあ、あのハンバーガーショップで!(-_-)」
晃博「ああ?聞こえねえ!なんつった?\( ̄д ̄)/」
正幸「(振り絞る大きな声で…)あの、目立ってる赤い看板のところ!(+○+)」
久しぶりに触れたさらに、たくましく成長していた背中に…!
晃博「オオ〜ッス!(了解!)( ̄▽ ̄)」
正幸は心が次第に、どんどん充電して、満たされていくのを五感で感じでいた!
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