「『続・桃紅柳緑──アイツと一緒にいる意味と、独りでも戦う理由──』」
『続・桃紅柳緑──アイツと一緒にいる意味と、独りでも戦う理由──』著・当麻咲来さん
https://estar.jp/novels/25776855
P10~【第一章】(7)
https://estar.jp/novels/25776855/viewer?page=10
小説挿絵描かせて頂きました。
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「そういや、この間、なんか話があるって言ってたな」
土方はそう言うと、カウンターにもたれかかるようにして、肘をテーブルに乗せて、俺の方に顔を寄せる。
「なんか、慶の前では言いにくい話か?」
ほんの僅か、その目が面白そうに輝く。意外と好奇心旺盛なところもあるらしい。
「……」
「そういや、慶がまさか、進学クラスに入るとは思ってなかったよな」
なんて言っていいのか迷っているのに気づいたのか、そう俺に声を掛けた。
「お前が教えてやったんだろ、まあ、アイツももともとバカってわけでもないからな。真面目にやりゃできるんだろうけどさ」
そう言って土方はにやにやと笑う。
「……で、何の話だ?」
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小説お借りしています。
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