「小説挿絵『針の止まった子供時間』」
小説『針の止まった子供時間』著・晴れ時々猫さん
https://estar.jp/novels/25764762
P72~挿絵描かせて頂きました。
https://estar.jp/novels/25764762/viewer?page=72
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「だから、改めて言うわ。ごめん、優臣。俺、梓を……お前以上に愛したいと思う」
選べないなんて……もう言わない。もう迷ったりしない。
「お前以上に大事にしたいし、お前以上に優しくしたいと思う。許してくれとは言わないし、見守っててくれとも言わないけど、……覚えていて欲しい。忘れないで欲しい……。俺は、お前に感謝してるよ……! いつも……本当にありがとう!」
優臣のおかげで強くなれた。優臣のおかげで迷わずにいられる。俺の中で、確かにずっと優臣は生き続けてる。
いつか、別れの言葉を言いに来るって、決めていた。今日がその日だ。でも、それでも毎月会いに来るよ。命日には、梓と一緒に来る。それを、俺とお前の新しい約束にしよう。
愛してたよ、優臣。
お前の分も、俺は必ず幸せになるから。今まで……、いや、これからも、『ありがとう』──。
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小説お借りしています。
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