【結果発表】第3回『NOVEL DAYS 課題文学賞』

 第3回『 NOVEL DAYS 課題文学賞』 
 結果発表!! 

 

 

 

優秀賞作品 (賞金1万円)

居酒屋にて
いそぎんちく

 

選評

第三回「課題文学賞」にもたくさんの投稿をいただき、ありがとうございました!

 今回は「怖い話」でも「奇妙な話」でもなく、「背筋がゾクっとする話」として課題を設定いたしました。その結果、皆さまの課題への意識がこれまで以上に強く作品に反映されたと感じております。設定や構成などから、「ここでゾクっとさせよう」というポイント作りに注力していただいたことがとても伝わってきました。そのため、そのポイントにに向けてどう盛り上げるか、いかに空気感を作り上げるか、といった演出力が鍵を握った印象です。

 受賞された『居酒屋にて』は、五感を用いた構成が非常に見事でした! 「耳に入ってくる話」に情報源を絞ったことで、「異質な声」がぐっと恐怖を誘います。また、最後の一文で聴覚以外からの情報が加わって現実に引き戻されたはずなのに、「冷やしトマト」によって現実かわからない曖昧さがまだ残っていて……ゾクっとしました。そんないそぎんちくさんの構成力・演出力に、あっぱれというほかありません! おめでとうございます!

 たくさんのご投稿、ありがとうございました! 次回もお待ちしております。

 

 

◆佳作

 

大冒険
絵空こそら

 最後のニュース記事ですべてを持っていかれました。子どもたちの無邪気さで記事の恐怖を一層引き出した構成がお見事です!

 

 

言霊
山岸マロニィ

「怖くて音読できなかった」の一言に尽きます。この題材でそう思わされてしまったら、選出せずにはいられません……。参りました!

 

 

カーテンの下に覗く素足
ワズマー

 異常とも言える状況が当たり前に進むことで、狂気が降り積もっていく感覚……。異様な雰囲気をとても上手に作り上げていただきました。

 


夜中のノック
もも

 大切だと思っていた存在が、得体の知れない「なにか」になる瞬間。その一瞬の混乱と恐怖を読者に追体験させる文章力に唸りました。

 

 

肥えた・・・
kashiwagura

 この「ゾクっと」は、共感される方も多いのでは……! 課題に当てはまる場面をホラー以外に見出し、ゾクっともクスッともできる作品に仕上げてくださったこと、運営冥利に尽きます!

 

 

ホウセンカ
tomoko-upa

 笑う娘の姿がまったく知らない存在に思えて、じわりと恐怖に襲われました。自分も子どもだったはずなのに、子どもが知らない生き物に思える瞬間ってありますよね……。

 

 

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