【結果発表】第2回『NOVEL DAYS 課題文学賞』

 

 第2回『 NOVEL DAYS 課題文学賞』 
 結果発表!! 

 

 

 

優秀賞作品 (賞金1万円)

『きっとつながっているから』
橘 実来

 

選評

第1回に引き続き、たくさんのご投稿ありがとうございました! 指定された写真を挿入しながら物語を紡ぐ、多くの方にとって初めての試みだったと思います。文字ばかりの小説の中に写真が入れば、どうしても読み進める目の動きを妨げてしまうものです。作品を拝読して、「なぜ・その位置に・その写真を配置するのか」に、皆様の想像力と表現力が存分に発揮されていることを感じます。そこで今回は、いかに効果的なアイテムとして写真が活用されているかに焦点を当てて審査をいたしました。

『きっとつながっているから』は、写真が印象付けや情景の描写として機能している点が素晴らしかったです。「時計」「海」「公衆電話」の写真が「主人公と母の記憶を結びつけるモノ」として登場します。主人公が一歩を踏み出すまでを瑞々しく描き出しながら、写真の選択・挿入位置・意味付け、すべてに必然性を感じさせる文章力、構成力に感嘆いたしました。橘さん、受賞おめでとうございます!

 今後も力作のご投稿、お待ちしております!

 

 

佳作発表

 

思い出
なかのん

課題写真を祖母の思い出の写真として登場させる発想がグッド! 登場人物の人柄が伝わる丁寧な描写に心打たれました。

 

 

彼女のことが好きすぎる僕の毎日
夕記 すい

課題写真のアイテムが「占い」という作品の軸を支えることで、結末の小気味よさが際立っています!

 

 

’染井吉野’
木戸要平

「真夜中なはずなのに、その光はいつかの真新しい朝へ続いていた。」の一文で、課題写真の見え方が一気に変わりました。鮮やかです!

 

 


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最後の写真とその配置が物語とリンクすることで、じわりと広がる哀愁と心地よい読後感を生んでいます。構成にあっぱれ

 

 

電話ボックス
満つる

儚さや一種の暗さを放つ課題写真と文章の雰囲気が共鳴し、葛藤の息づかいすら感じます。文章と写真の相乗効果が素晴らしいです。

 

 

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