【結果発表】第11回『NOVEL DAYS 課題文学賞』
第11回『NOVEL DAYS 課題文学賞』
結果発表!!
◆優秀賞 (賞金1万円)
おったろう
選評
第11回課題文学賞へのたくさんのご応募ありがとうございました。
今回の課題は「お酒が飲みたくなる話」。「お酒」に対する様々なアプローチを興味深く拝読しました。
なかでも『通な屋台』においては、屋台の粋で温かい空気感を存分に味わえる作品でした。店の内装や店主の描写を丁寧に書くことで「こんな屋台に出会いたい!」と心から思わせる作品でした。おったろうさん、おめでとうございます!
次回、第12回課題文学賞も皆さまのご投稿をお待ちしております。
佳作
惜しくも受賞には至りませんでしたが、ぜひとも読んでほしい作品を紹介します。
お酒のこと 猫本コウヨ
リズミカルな文体から、お酒を飲みながらご飯を食べる喜びやわくわく感が伝わってきます。また、人の温かみが感じられる会話が心地よく感じました。
トーチュウ 井上秀樹
年を重ねて変わったこと・変わらなかったことの双方がお酒を通して描き出されている点が秀逸でした。感覚や感情の丁寧な描写によって生まれる、読者が自らお酒の味を確かめたくなるような読後感も見事です。
暑い1日の終わりに sasanoya
主人公のお酒に対する思いが素直な文体で書かれることで、読者も共感しやすい作品でした。セリフや改行によって生まれる疾走感も素晴らしいです。
さみしさを降らせて たこひな
登場人物の初々しさが、「お酒を飲めるようになったばかり」という状況とよくマッチしていました。お酒が美味しそうな描写だけに頼ることなく、心情描写によってポジティブにお酒を飲みたいと感じさせる点が素晴らしかったです。
以上となります。
たくさんのご投稿、ありがとうございました!